更年期障害のストレスと関係のある物質
更年期障害のストレスと関わりがある脳内物質3つあります。
「セロトニン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」という脳内で働く「三大神経伝達物質」です。
3つのバランスが良ければ、精神的に充実した状態になります。
ノルアドレナリン
怒りのホルモンともいわれています。
外部からストレスを受けることで、脳内から分泌されます。刺激されることで反応し危機管理を行う脳内物質です。自律神経のうち交感神経を活発に動かす働きを持ち、やる気や意欲を出す時に必要とされます。
過剰に分泌することで精神面で不調が表れてしまいます。更年期の症状でイライラするのは、このノルアドレナリンが深く関係しています。怒りのホルモンが出たときは最初の6秒間を耐え抜くことが大切です。
イラッとした時こそ、怒りのホルモンが脳内で大量に分泌されているのだなということを意識して、乗り切りましょう。
ドーパミン
快楽のホルモンといわれています。
女性は恋をするとキレイになるとよく聞きますよね。それはその恋によって女性ホルモンが活性的になり、体つきが女性らしくなったり、キレイな肌をつくるのが理由なのです。
恋をすることでドーパミンも分泌します。ドーパミンは心を幸せな気持ちで満たします。不足することで、やる気や意欲が低下します。
逆に増えると快楽を感じその上、脳の動きが向上し仕事の効率が上がるなどいいことがイロイロあります。
セロトニン
幸せホルモンといわれ、「感情」「睡眠」「腸内環境」の3つに大きな影響を与えている『神経伝達物質』です。
セロトニンの分泌が悪いと、「うつ状態」や「興奮状態」など感情のコントロールが難しくなり、「不眠」や「便秘」「頭痛」などのカラダの不調が次々現れます。
セロトニンの分泌は、精神を安定させ健康的な日々を送るために、大変重要なものとなります。
セロトニンは、「快」に関わるドーパミンと、「不快」に関わるノルアドレナリンを調整する重要な役割を持っています。
ドーパミンやノルアドレナリンが過剰に分泌されると、セロトニンがそれを抑えます。
つまり、セロトニンがきちんと分泌されれば、ストレスはたまりません。オーケストラでいう「指揮者」の役割が「セロトニン」なのです。
もし、更年期の不調に悩まされているなら、セロトニンも減少している可能性があります。
とくに、精神面の不調がある方は要注意!思い当たる不調が長引くようなら、早めに心療内科を受診して、セロトニンの量を調べてみましょう。
セロトニンを調べる方法は、「尿検査」もしくは「血液検査」で測定できます。心配な場合は、精神科や心療内科などの専門医療機関での検査がおすすめです。
セロトニンを増やす方法
セロトニンは「トリプトファン」いう必須アミノ酸を原料に体内でつられます。これをつくる場所は「脳、腎臓、肝臓、消化器官、皮膚」にありますが、脳からの指令が必要です。
ストレスが強いとセロトニンは減少していきます。
①太陽の光を浴びる
②カラダを動かす
③グルーミング(スキンシップ)をする
④深呼吸をする
⑤好きな香りを楽しむ
⑥涙活をする
⑦好きな時間を過ごす
⑧腸内環境を整える食事をとる
発酵食品
セロトニンの分泌をよくする方法には、「脳内セロトニン」に刺激を与える方法と、「腸内セロトニン」に刺激を与える方法があります。
まとめ
セロトニンの分泌を促す習慣を取り入れて
健康的で充実した毎日を過ごしましょう