老人がキレる原因は脳の老化だった
キレる原因の一つとして、脳の老化があるといわれています。
脳の前頭葉は脳の他の部位よりも老化し始めるのが早く、この前頭葉の働きが落ちることにより以下のような症状がみられることがあります。
高齢者の脳は、使っていない領域が増えていき、脳が衰えていきます。
次第に、物事に対する理解力が落ちて、感情的にイライラしやすくなります。
さらに脳の老化によって、感情のコントロールする部分が縮退して、感情を抑制することが難しくなります。イライラする原因が増えて、感情を止めにくくなります。
脳の老化以外のキレる要因
- 社会的に孤立している
- 家族から大事にされていない(と感じる)
などなど・・・
家族や社会から切り離されているような孤独感やさみしさ、ストレス、承認欲求が満たされないことなどからキレルことも考えられます。
キレる老人の対応策
キレる老人に対応する時は、相手が絶対に悪いということは言ってはいけません。
感情を抑制する力が衰えていますから、反論は逆効果です。
根気よく相手の求めていることに付き合う。自分の説明がわからなそうだったら、自分の説明が悪いということを伝えて、根気よく説明を続ける。
その場を離れるというのも解決策だったりします。
高齢者と暮らすということ
わたしは、アラ80の実の両親と暮らしています。
ここ数年、老いが顕著に表れるようになりました。
- 耳がとおくなった
- 物忘れ
- 足腰が弱くなった(ちょっとの段差に躓く、前のめりの姿勢で歩く)
- 楽しかったことも億劫になる
- キレやすくなった(短絡的)
特に父は、上の全てが当てはまります。
丁寧な説明は、バカにされているように感じるようです。
「年を取ってまるくなる」は幻想。性格の癖が強くなるようにみえます。
健康や日々の暮らしに問題がなければいいけれども、時々そうもいかない、見過ごすことのできないこともあるのが現実です。
あとがき
先日、ちょっとした話の行き違いで、父は怒って、子供のようにふてくされて部屋を出ていきました。
仕事から帰って、夕食の支度をして食べ始めたときだったので、心に余裕がありませんでした。わたしも後半は、冷静さを失ってしまいました。
そういう時は、その場を立ち去る。もしくは丁寧に説明する。がただしい対処法だったことを知りました。
高齢者の快適な暮らしを支える家族には冷静な判断が必要だと実感しました。