『一切なりゆき 樹木希林さんのことば』を読みました。
最初に樹木希林さん(当時は悠木千帆さん)を認識したのは、寺内貫太郎一家のおばあちゃん役でした。
ムー一族の家政婦役など、個性的でコミカルな役の印象がありました。
内田裕也さんとの関係が両親の関係性(激しい夫婦喧嘩・家庭内別居歴40年)と重なる部分があって、苦手に思う時期がありました。
わたしが大人になってから意識した樹木希林さんは、淡々と毅然と凛として見えました。
もたない、買わない、執着がない、強いこだわりがない、自然体の生きたかに感銘を受けました。
死を意識してから、夫である内田裕也さんとの関係を改善させたり
自然体でありながら、彼女なりの女を生き抜いたように感じました。
信念と覚悟を持った考え方となるエピソードやとらえ方が独特で、感心したり笑ってしまったりしました。
自然体で肩の力を抜いて生きるために参考になりました。
結びの章は、お嬢さん也哉子さんの挨拶の全文
センスと感性溢れる言葉に感動して涙が溢れました。
「おごらず他人(ひと)と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
わたしは、母親として娘に心のタネとなることを伝えらているのだろうか?
そもそも、伝えられる何かを持っているのだろうか?
伝えられるように、しっかり生きなければと思いました。