恋愛の達人
中学生の同級生だった麗子ちゃん(仮名)=恋愛の達人のエピソードを事実に近い形でお話をします。
身バレしないように名前は仮名で、職業等も微妙に加筆しています。
麗子ちゃんは、超お嬢ですが、感性はいたって普通で、どちらかというと天然な癒し系のタイプ
その可愛いさ&可憐さは、同性のわたし達同級生から見ても、キラキラと後光がさすほどでした。
男子と歩いている姿の目撃情報が噂になると、
麗子ちゃんは
「せっかく、誘ってくれたのに断ったら悪いでしょ~」
楽しい企画をたててくれた人とは、出かけていたようでした。
自然と複数の男子と同時進行~
麗子ちゃんは悪びれもせずに「彼はいない。」と言い
彼女に恋愛感情はなかったようです。
恋愛の達人の初恋
恋愛の達人の麗子ちゃんの初恋のお相手中目黒くん(仮名)は、芸術家でした。
しかも、売れない芸術家・・・。
世間知らずな麗子ちゃんは彼に尽くして、暮らしも支えてあげちゃうこととなっていきます。
売れない、夢ばかりを追う芸術家の彼とお嬢様の恋
まるでドラマのような展開でした。
何度か喧嘩別れしては元サヤに戻るをくりかえしました。
結婚
適齢期を迎えた麗子ちゃんが同級生の結婚式の二次会で、新郎の友人で大手出版社にお勤めの目白くん(仮名)と出会いました。
目白君は、まじめ一筋。
目白くんは麗子ちゃんに一目惚れでした。
とにかく誠実で控えめな目白くんが、違う星の人のように新鮮に見えたらしくお付き合いをすることになりました。
丁度、芸術家の彼との関係も冷えていた絶好のタイミングに二人は出会ったのです。
両家の格式もつり合いがよく。
何より目白君のお父様が麗子ちゃんのことをとーっても気に入って、話はトントン拍子で進みました。
結婚生活
麗子ちゃんの結婚を祝う会(結婚生活はホントのところどうなの?を聞く会)がありました。
目白君は、麗子ちゃんが初恋の人=初めての彼女。
麗子ちゃんは、経験豊富。
『ん~、あらゆる面で物足りないの~』
あ、ら、ゆ、る……
想像をかきたてる言い方~女子校のノリでキャーキャー大騒ぎです。
『この間、中目黒くんとばったり街であったの!』
このタイミングで中目黒くん
成り行きを真剣に聞き入りました。
すっかり、元のさやに戻ったようでした。
『中目黒くんとは、あらゆる面で相性がピッタリなの』
女子会は、最高潮に盛り上がりました。
離婚するつもりはないらしく。
婚外恋愛をクールに続けていました。
数年後に、中目黒君は念願の渡欧が決まりました。
しばらくは、友達と海外旅行という口実で、中目黒くんとの逢瀬を続けていたようでしたが
日本に新たな楽しいBFが出現して、中目黒くんの影が薄れていったようです。
未亡人になった恋愛の達人
この春、目白くんが亡くなりました。
可愛がってくれていた目白くんがいなくなってさぞかしさみしいだろうと、
「麗子ちゃんを励ます会」が49日を過ぎた頃に開催されました。
現れた麗子ちゃんは、一段と艶やかで同じ50代とは思えないオーラを放っていました。
子宝に恵まれなかったため、遺された麗子ちゃんが一人で困らないようにと
目白くんは完璧な終活を整えて、ホスピスで最期を迎えたそうです。
しんみりと聞きいっていると、麗子ちゃんから近況=爆弾発言が・・・
『今、彼がウチに居ついちゃって困っているの。』
みんなあっけにとられて
「????」
「納骨は?」と1人が聞くと
『まだ、リビングにいるわよ~。』と麗子ちゃんが答えたところから
「そこで彼と食事したりしているわけ??」
そこから怒涛のような質問タイムが始まって
その彼は、20代(ダブルスコアに近い)
麗子ちゃんのお母様の知るところとなり、かなり叱られたらしい。
「目白くんは、麗子ちゃんの婚外恋愛活動のこと気づいていたのかな~?」
「あれほど、麗子ちゃんのことを好きだったんだもの気づいていたんじゃない?」
そこで麗子ちゃん『あ~彼も適当にやっていたのよ。』
皆・・・「唖然!!」
そして、いま
恋愛の達人だった同級生は50代になって、魔性の女へと進化していました。
歳を重ねて魅力が一層増していました。
友達の弟もその魅力に危うく惹き込まれそうにりました。
歯医者さんやお稽古事の先生などなど、麗子ちゃんに近づいた男性はみんな麗子ちゃんのことが好きになってしまう。
本人には全くその気がなくてもまわりがほおっておかない。
こういう人のことを魔性の女って言うんだなぁと彼女をみてつくづく思いました。
麗子ちゃんの今後が楽しみです。
ドラマよりも小説よりも刺激的な友達の話でした。