数日前に見つけた記事から祖母との不思議な思い出が蘇りました
50年・・・半世紀近く前のこと
祖母と母と妹と私の4人で福島県と宮城県の県境の湯治場に逗留しました。
湯治場には、10日か2週間逗留した思います
週に2回、食材の販売カーが来ると祖母と母は食材を買い出しに出るついでに
一緒に行って、外を散策するのが楽しみでした。
その時に祖母から「ねこやなぎ」という植物の名前を教えてもらいました。
ネコとヤナギの言葉の響きが楽しくて
何度も「ネコヤナギ~」と無意味に叫んびながら
妹と雪解けでぬかるんだ道を走りました。
どういう経緯だったのか
とても不思議なのですが
子連れで湯治をするほど具合が悪かったのが誰なのか
祖母?
母?
小児喘息だった私達姉妹??
全く記憶がありません
雪の崖路をバスで進んでいくことの恐怖
なぜここに父がいないのかという不安
いつまでいるのか?という不安
後に祖母と母は、その時の湯治の話を楽しい思い出話にしていましたが
私は何か聞いてはいけない大人の事情みたいなものを感じて
結局何も聞けませんでした。
ねこやなぎを見たり言葉を聞くたびに
あの横溝正史の映画に出てきそうな
湯治の宿、共同炊事場、黒いお湯の大浴場、雪の崖
断片的な思い出が蘇ります。
それにしても不思議な思い出
私の想いと思い出が交錯しているのかもしれません。
母が元気なうちに、機会があったらあの湯治の理由を聞いてみよう。