史上最大級の台風
異例の早めの気象庁の会見を見て、ハザードマップを確認しました。
2つの大きな川に挟まれたエリアに住んでします。
自宅は浸水危険エリアに指定されています。
高齢親と台風
住まいは2世帯住居の3階建てで、両親は1階で暮らしています。
川の水位をモニタリングしていて、市の広報車も回り始めたので
暗くなる前に、風雨がひどくなる前に、上の階(=私たちの住まい)へ来るように促しました。
母からは「お父さんと相談してみる」と気のない返事が返ってきました。
何度かやり取りしましたが、なかなか両親をうまく説得することができませんでした。
あっという間に日が落ちて、風雨も強くなってきました。
ニュースと川のモニタリングを続けて、タイミングを見計らって強制的に連れてこようと考えていました。
避難の難しくしたこと
事前にハザードマップで危険性を知らせてありました。
けれど、高齢の両親はハザードマップよりも半世紀以上住み続けている経験値のほうが優先されたようでした。
子供のころ、1度だけ大雨で川が氾濫したことがありました。
近所は浸水の被害にあいましたが、自宅の区画は難を逃れました。
この経験が、「うちは大丈夫!」という自信となってしまいました。
高齢の両親のニュースソースはテレビだけ
「HPをご確認ください」はできません。
テレビのニュースは広範囲で、住まいのエリアのニュースをやったとしてもほんの数分、良くわからないうちに次のニュースへ。
この画面を一日中見ていて、午後には疲れ果てて、それと同時にいら立ちが増していきました。
日常から人の世話になりたくない。という考え方も避難を邪魔したように感じました。
台風の去った後に知った危険な事実
風雨が収まったこところですっかり安心して、夫は録画してあった映画を、わたしは在宅ワークをするなど日常生活にシフトしました。
張りつめていた緊張がとけて、早めに寝ることにしました。
翌朝、家の外回りの掃除を両親とともにしました。
そこで聞いた話に衝撃を受けました。
避難を促す電話の後、
貴重品をリュックに詰めて
避難の準備をして
いつもより多めの夕食をとって
一休み~のつもりがそのまま眠ってしまった。
明け方「氾濫の危険はなくなりました」という市の広報車の声で目覚めた。
結果は、一休みのつもりが眠り込んでしまった。
衝撃① あの風雨の最中、両親は揃って眠ってしまっていた。
衝撃② 川の氾濫の危険は明け方まで続いたいた。
教訓になったこと
耳が遠くなっている両親は外の気配に鈍感になっていました。
もし、川が氾濫していたら、眠り込んでいた両親には命の危険が迫っていたことになります。
⇒事前にハザードマップを示して、避難について一緒に考える。
川の氾濫の危険は明け方まで続いていたことを知りませんでした。
⇒風雨が収まっても油断してはいけない。市の広報車の声をよく聞く。
父とは昨年来から関係が悪化しています。
この関係性の悪化が余計に、気持ちの上で避難の妨げになったと思います。
説得がケンカ腰になってしまう前にあきらめてしまいました。
日常生活の課題がそのまま露呈してしまいました。