更年期世代はストレス世代
・親の介護
・子供の受験、反抗期
晩婚化で、更年期と子供の思春期の時期が重なる家庭が多いようです。
生活環境の変化をストレスに感じてしまうことも多いようです。
ストレスが更年期を重症化させた例
エピソード①
Aさん(サラリーマンのご主人・子供は男の子x3人)
上のお子さん2人は、順調に受験を乗り越え、学校生活もエンジョイ。
末っ子三男くんは、何かと手がかかり、受験勉強もなかなかはかどらない。
三男くんもイライラが募ってついつい母親に当たりがち。
でも、受験が終わるまで…と堪えていました。
結局、受験は失敗、入学した学校でもうまくいかなくて、三男くんの反抗期はどんどんひどくなっていきました。
ママ友で集うたびに、三男くんの話をしていました。
「私の育て方がいけなかったかしら?下の子はかわいくて、ついつい甘やかしてしまった。」Aさんは自分を責めるようになっていきました。
段々、集まりにも来なくなって。更年期からうつ病になってしまったと後々聞きました。
エピソード②
ご自身の両親と同居のMさん
お母様ととっても仲が良しで、いつも二人でショッピングやランチに出かけていました。
骨折をきっかけに、お母様が痴ほう症になってしまいました。
あっという間に、下の世話も必要な介護生活になってしまいました。
活発ではつらつとしたお母様の見る影もなくなり、それだけでも悲しいのに、いつもそばにいるMさんのこともわからなくなってしまった。
「最初のケアがいけなかったのかな?本人が嫌がってももっとリハビリをさせるんだった。」とMさんは悔やむようになりました。
久しぶりに会ったMさんはすっかり痩せてしまって、声にもハリがなく、心療内科にかかっているようです。
2人とも、真面目でキッチリしているタイプです。
その性格的な部分からストレスを受けやすく、精神面での症状が強く出てしまうことになってしまいました。
エピソード③
わたしの場合
ストレスが原因で帯状疱疹になり、その後も体調不良の日が続きました。
その頃、ちょうど娘の思春期を迎えて、空の巣症候群になってしまいました。
空の巣症候群:子どもの自立語の喪失感から、親の心が不安定になること。ひな鳥の巣立ち後の「空の巣」にたとえられた心の状態です。
また同時期に、父の持病が悪化して一時期車いす生活を送り、その後手術をしました。
看病中、周囲からの些細な一言で怒りがこみ上げたり、涙が止まらなかったりしました。
ストレス解消
エピソード①のAさんが、自ら命を絶ってしまった。
うつ病の治療も順調に進んで、付き添いなしで一人でも病院に通えるまでなっていたのに・・・。
後で、聞いた話ですが、うつ病は治りかけのケアが難しいらしいのです。
Aさんの葬儀の帰り道、それぞれのストレス解消法の話になりました。
「1に子ども、2に子ども、3,4がなくて、5に仕事」の暮らしをしていたので、ストレス解消法がすぐには思いつきませんでした。
ストレス解消法(検索結果)
・カラオケ
・旅行
・半身浴
・サプリ
・音楽
・運動
・食べ物、飲み物
・アロマ
・ペット
検索結果から、してみたかったことを行動にうつしてみることにしました。
いろいろな意味で疲れ果てていたので、いいお母さん、いい奥さん、いい娘をやーめた!と心の中で宣言しました。
誰にも言わずに旅に出ました。
はじめての一人旅の行先は京都でした。
ひとりで自由気ままに過ごす楽しみを知りました。(最高です。)
今でも続いているストレス解消法
・涙活(映画、ドラマ、読書・・・号泣する)
・一人旅(気ままに、好きなところへ、無心で歩く)
・ペット(犬を飼い始めた)
まとめ
更年期障害はストレスで悪化します。
特に精神的な疾患は長引きやすくなります。
自分にあったストレス解消法を見つけて、うまく乗り切りましょう。