【アラフィフ】Happyシニアライフ

子供が独立して、夫と2人暮らし。かすがいはワンコ達。心豊かな老後の暮らしつくり。旅。シンプルライフ。グルメ。ブログからの収入で早期退職することを目指しています。

読了!「騎士団長殺し」 50代の感想(ネタバレあり)

 村上ワールド

 

 

すっかり、睡眠不足です

読書時間を作るには、睡眠を削るしかない

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
 

村上春樹さんの作品を読むのは、

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

以来・・・・

  

 

 

 主な登場人物

 

主人公:『私』36才 画家

ユズ:主人公の妻

雨田政彦:主人公の友人

雨田具彦:政彦の父。日本画家の大家

免色渉:『私』に肖像画を依頼、50代、独身

秋川まりえ:免色の娘かもしれない

 

 

 

ネタバレ ストーリー

 

顔のない男が、肖像画を描いてくれる約束を覚えているか・・・

からストーリーははじまる

肖像画を描くことと引き換えにペンギンの携帯ストラップという大事なお守りを返す・・・このやり取りはエンディングへのエピローグ

 

妻のユズに離婚を告げられて家を出てから10か月弱に起こった出来事を回想

ある日唐突に妻から離婚を告げられ

身の回りのものを車に詰め込んで家を出て行く。

ひたすら車を運転し

北海道や東北をあてもなく走りひたすら妻ユズのことを考える

 

美大時代の友人雨田政彦から、小田原の山の中にある彼の父親がかつて使用していた家を借りる

 

肖像画家の仕事も辞めてしまった『私に』に政彦が小田原の絵画教室の先生の職を紹介してくれ、週に2度山を下りる生活が始まる

 

 この家の屋根裏から「騎士団長殺し」というタイトルの1枚の絵を発見した事から物語が大きく動き出す。

 免色渉(めんしきわたる)という見事な白髪の50代の独身男性が肖像画を依頼してくる。肖像画を制作していく中で、免色という人物とだんだん親しくなっていき、彼とともに不思議な穴を見つけ、彼の依頼で秋川まりえという13才の少女の肖像画を描くことになっていく。

 

イディア?・・・

井戸のような穴から鈴が出てきて

騎士団長殺しの絵の中に描かれている騎士団長が現れる

騎士団長は、身長が60cmほどで、奈良時代の洋服を身に纏ってて、その上、妙な喋り方で、自分はイデアだと言う。

 

免色さん・・・

かつての恋人との間に子どもがいるかもしれないといいつつ、

確かめることはせずに、双眼鏡(軍隊が使うような細微まで見渡せる高性能なもの)を用いて、毎晩その自分の子どもかもしれない家を覗いている。

 

神秘的な少女・・・秋川まりえ

少女が免色さんの娘、かもしれないという子ども

主人公の絵画教室の生徒でもある。

母親を早くに亡くし、叔母と父親と暮らしている。

主人公の家から免色さんの家が見えて、免色さんの家から秋川まりえの家が見える。けれど谷を挟む関係で、直線距離にすると近いけれどいざ行き来するとなると遠回りをせざるを得ないという位置関係。

ある日、この秋川まりえが急にいなくなります。

秋川まりえを探す過程で、日本画家の雨田具彦のもとを訪れる。

 

雨田具彦

過去にウィーンに留学し、ゲシュタポに恋人を殺され自身もまた日本に強制送還された過去を持つ。彼の弟もまた戦争で南京に送られ、南京大虐殺に関わった後に自殺をした。バックボーンがあるところまで、主人公は調べます。ウィーンからの帰国後に描かれたのが「騎士団長殺し」の絵で、誰の目にもさらされていなかった雨田具彦の鎮魂の絵。

 

騎士団長・・・

自分を雨田具彦の目の前で、絵画と同じように殺せという。

そうしないと秋川まりえを救えないと。

さらに、かつて雨田政彦が持参し、その後行方知れずになっていた刺身包丁が突如として現れる。

ちなみに騎士団長の姿を雨田具彦は認めることができるが、

その姿は主人公に見える姿とは異なり、騎士団長の姿ではないようです。

 

イデア

見る人によって姿が異なるようです。

ちなみに秋川まりえの目にも主人公と同じく、騎士団長の姿として見えるらしい。

 

 結局、主人公は騎士団長を刺し殺す事に成功し、顔ながというメタファーの出現に成功します。

この顔ながも、「騎士団長殺し」の絵画に描かれています。

メタファーなのに、主人公に気絶させられてさらに縛り上げられてしまいます。このメタファーの導きによって主人公は、異世界へと飛び込みます。懐中電灯だけを持って。

 暗いトンネルを延々歩く、暗闇を抜けると今度は川が出てきて、舟に乗る。

この舟に乗るために顔無し男に払った対価が、冒頭のペンギンのストラップ。

 

主人公、幼少期に小径という妹を病気で亡くしている。

この異世界から抜け出す中でよく妹について想いをはせる。

そもそも、妻ユズにしたところで妹を重ねて見ていた節があり、

シスコンというよりはその幼い死を引きずっている、

その事に気づいたあたりで異世界から抜け出すことに成功

例の井戸に閉じ込められます。またまたおあつらえ向きに例の鈴が落ちていて、それを鳴らす事で、免色さんに助けられます。


 秋川まりえは免色さんの家に忍び込んだものの、あまりのセキュリティーの強さに抜け出せなくなっていただけ。

 その後、日常に戻った主人公は、違う男の子どもを妊娠している妻と会い、

なぜか再構築します。その理由は、北海道から東北を旅している間に、妻ユズを抱いていた夢を見たこと、実際妻の妊娠時期と一致していることで、自分の子どもかもしれないと受け入れてしまう。

 

 

感想  

 

f:id:kokoronote:20170628231258p:plain

 

主人公は、人をうらやむ感性がなく、独自の価値観の持ち主、

妻の変化にも気づかなかった…マイペースで周囲の変化にうとい?

 

心を閉ざしがちな、秋川まりえ

主人公と心を通わせることができたのは

妻を分かれた悲しみと母を失った悲しみがリンクした?

思春期特有の身体的な悩み固執しすぎ?その悩みを相談できる相手がいない切なさを感じた。

 

免色さん・・・好きなタイプ!

まりえへの想いが歪んでいる?

まりえの叔母さんと恋愛関係になったのは、意外。そのクダリ必要だったかな?

人物像は、話が進むにつれて、失望。

 

騎士団長を殺して、メタファーの導きによる・・・辺りは理解できなかった。

 

スバルフォレスターの男・・・彼の意味が今ひとつわからない

人を殺めてしまうかもしれなった、主人公の後ろめたさの幻影??

 

主人公とユズが夫婦に戻る形を選択したことは、想定外だったがうれしく思った。

 

 

※読み返して、更新の可能性あり

 

 

村上春樹 #騎士団長殺し #読書